なぜ泌尿器科なのか?
女性の方が泌尿器科を受診するメリット
排尿に関わる症状を詳しく診られるのは泌尿器科
女性の方の中には「女性の病気は産婦人科へ相談」とお思いの方も多いと思います。
女性患者さんの場合、泌尿器科と産婦人科がオーバーラップする領域がありますので、どちらが良くて、どちらが悪いというわけではありません。
ですが、排尿に関わることお悩み、ずっと産婦人科へ通院していてなかなか良くらないということでしたら、一度泌尿器科へご相談いただくことをおすすめします。
泌尿器科では尿検査や流量測定などの検査によって、より詳しい尿の状態がわかりますし、さらに膀胱の病態や機能異常ということに関して専門的に診ることができます。
こうした検査を産婦人科で受けることは難しいですし、流量測定のための尿流測定装置を設置しているところもありませんので、詳しく症状を診て、的確に原因と追究し、効果的な治療を受けるとなった場合、泌尿器科へお越しいただいた方がメリットは大きいと言えます。
泌尿器科なら尿失禁などの症状をきちんと診断
女性の方の場合、尿失禁と言っても腹圧性尿失禁も含まれ、混合型の尿失禁もありますので、お困りの症状が腹圧性尿失禁なのか、混合型の尿失禁なのか、もしくは過活動膀胱による尿失禁なのかなかなか自己判断できないと思います。
そのため泌尿器科専門クリニックを受診して、きちんと診断を受けることが大事になります。
奈良市のきわもと泌尿器科クリニックへはたくさんの女性患者さんがお越しになられていて、「泌尿器科は初めて」という女性の方でも安心してご来院いただけますので、抵抗を感じずに気軽にご相談ください。
泌尿器科なら尿に関わる専門的な検査が受けられる
泌尿器科へお越しになる女性患者さんのお悩みで多いのは膀胱炎などの尿路感染症ですが、専門的な尿検査を実施することで、的確に診断することが可能です。
また膀胱炎の合併の有無などは尿検査を行わないと調べることができません。
特に中高年の方の膀胱炎は強く症状が現れないことがあり、病気の発見のためにも尿検査は欠かせません。
膀胱炎が原因で膀胱の不安定な状態が続くことがあり、それは純粋な意味での過活動膀胱ではなく、膀胱炎にともなう過活動状態ということになります。
こうした場合には過活動膀胱の治療ではなく、膀胱炎の治療によって改善をはかることになるのですが、こうした治療方針の決定も泌尿器科を受診して、尿検査を行わないとわからないのです。
ただし、泌尿器科と産婦人科の使い分けも大事
ただし、泌尿器科と産婦人科を上手く使い分けることも大事です。
泌尿器科ですべてわかるわけではなく、例えば骨盤底の脆弱や骨盤臓器脱のような病気では、産婦人科の方が診察に慣れていると言えます。
ただ、こと尿の状態や尿がどのように出ているか?また膀胱の機能状態などは泌尿器科の方が専門的に診断できます。
なので、“ケースバイケースで受診すればいい”というのが当院のスタンスです。
当院の場合、膀胱炎を繰り返すような場合でも、産婦人科で診てもらうことをおすすめするケースもあります。
泌尿器科と産婦人科の行き来はあってしかるべきで、産婦人科の先生へ紹介状を書くこともありますので、病気の種類や状態などに応じてそれぞれを上手く活用するのが一番だと思います。